朝まで夢を見て ほこり積もるピアノが
奏でられたことは 忘れてしまうのでしょう
それでも 次の手を止めないで
陽当たり良い部屋の カーテンは閉めたままで
流れずに留まる 時間をすくいあげて
誰もが 誰かの手をとるように
私が水を飲んで 眠りにつく頃に
誰かが帽子かぶり 町を照らすのさ
同じ季節を繰り返す町
心が欲しいなら 体はどこに置きましょ
朝はフェンスを越えて 頬かすめ去ってゆく
その手は 誰の手もとらないで
私が水を飲んで 眠りにつく頃に
誰かが帽子かぶり 町を照らすのさ
夜明けの時間 まだ遠い町