Hara Kazutoshi presents 着信アリーmy Love

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2012年ベスト3

こんにちは。着アリ読者の皆さん。
私がよく行くお店、阿佐ヶ谷のroji(みんなも行ってみよう)で、去年末に2012年のなんかしらのベスト3を書いてくれと言われましたが、何も思いつかなかった私は「一度持ち帰らしていただきます…」と言ってそのまま放置していました。
なので、ここで書かせていただきます。


2012年に選ぶ『ロード・オブ・ザ・リング』ベスト3
1位『ロード・オブ・ザ・リング(2)/二つの塔
2位『ロード・オブ・ザ・リング(3)/王の帰還
3位『ロード・オブ・ザ・リング(1)/旅の仲間』


二つの塔』と『王の帰還』は当時劇場で見たので、もう10年前になるんですね…それ以来見返してないけど、『二つの塔』が一番面白かった印象があります。一部の『旅の仲間』はイントロダクション的な要素もあるのでやや不利なところもあるが、2013年のランキングに期待したい。

そんな『二つの塔』のなかで、大変印象深いシーンがあったので下に書いておきます。



(世界を破滅させる力を持つ指輪を、破壊する使命を負っている主人公のフロド。故郷を遠く離れ旅の途中、フロドは指輪の負担に耐えきれずに我を失い、従者のサムに襲いかかるが、我に返る)


フロド:
僕には出来ないよ、サム。

サム:
ええ、酷すぎます。ここにいること自体間違いです。
でもここにいる。

まるで偉大な物語の中にでも迷い込んだような気分です。

闇や危険がいっぱいに詰まっていて、その結末を知りたいとは思いません。
幸せに終わる確信がないから。

こんな酷いことばかり起きた後で、どうやって世界を元通りに戻せるんでしょう。
でも夜のあとに必ず朝がくるように、どんな暗い闇も永遠に続くことはないんです。
新しい日がやってきます、太陽は前にもまして明るく輝くでしょう。

それが人の心に残るような偉大な物語です。
子供の頃に読んで理由がわからなくても、今ならなぜ心に残ったのか、よく分かります。
登場人物達は、重荷を捨て引き返す機会はあったのに、帰らなかった。
信念を持って、道を歩き続けたんです。

フロド:
その信念って、なんだい。

サム:
この世には、命をかけて戦うに足る、素晴らしいものがあるんです。